-竜王 鏡の里- 若井農園

■若井農園の歴史
まず、私達の町竜王町鏡の里は古来より、日本書記に6~7世紀に第11代垂仁天皇の時代に新羅国の王子天日槍の従人(陶人、金工等の職人)がこの地に住み、文化、文明を広げたため、天日槍が祖神として鏡神社に祀られています。
又、古代の主道、東山道から中仙道として鏡の宿86宿(駅)の1つとして開け、1174年承安4年3月30日鞍馬から奥洲へ東下りの道中、この鏡の宿“白木屋”に泊り、元服し牛若丸から源九郎義経と名のり源氏の武運長久を祈って参拝した鏡神社など、他にも多くの歴史、文化が漂う地であります。


若井農園の歴史は、私自身の人生そのものでもあります。うちは代々農家を引継、明治以前には米を中心とした商を営み、他所に米を貯蔵していた蔵が日野川の氾濫で米が蔵ごと流され大損をしたと明治18年生まれの祖父から聞かされていました。戦前父は農業と合せ新聞記者も兼、名古屋新聞店を開いており出兵と同時に閉店しましたが、その後も家族が戦中、戦後も鏡山山樷の山水を利用し、おいしい米づくりを続けていたそうです。しかし、昭和30年代後半から農家の若者が農業より安定したサラリーマンを目指すようになり、「私も勤めたい」と父に話すと、農業を継承しながら行けるところへ行きなさいと言われ、当時、国鉄しかない中で国鉄に入社し、特に仕事時間の短い部署である機関士の職に就き、“雷鳥”や“つばめ”や“はと”の特急の運転をしながら農業を守って来たところであります。
最近は農業を離す人が増加し、自作の4倍の農地に拡大、転作と合せ米、麦、大豆、そば、里豆、小豆の生産し、環境こだわり米を中心に農業経営に励んでいるところであります。
野菜関係にも力を入れ、ナス、カボチャ、サツマイモ、里芋、マクワ等々にも生産の拡大を進めております。

少しでも環境にやさしい、特に“おいしい商品”の開発にも努力し、昨年に続きすばらしい賞へ挑戦し、また、他に負けない食味値の向上のため、道の駅かがみの里への販売やインターネットへの開拓を展開して参りたいと考えております。